普段の買い物は近くのスーパーで十分だと思いますが、それでは果物はどうでしょう?
いちごはみなさんどこで買っていますか?
たまにはフルーツの銘柄やブランドにこだわってみるのもいいかもしれません。
今回は佐賀県でさがほのかという品種のいちごの栽培や、いちごを使った様々な商品開発をおこなっている香月さんちのいちご畑さんにお話を伺ってきました。
香月さんちのいちご畑って?
香月さんちのいちご畑は佐賀県産のいちご「さがほのか」を生産している農家さん。
「一年中美味しいさがほのかを食べられるように!」という想いで日々いちごの世話をされています。
いちごだけでなく、いちごを使ったジャムやシロップ、ドライフルーツなどの加工製品も手掛けており、フレッシュないちごから加工品まで、卸販売からお土産ギフトまで幅広く展開している農家さんです。
さがほのかって?
強い甘味と多汁の果肉が特徴の品種の苺です。
「さが」はご想像の通り佐賀のこと。
佐賀を中心に九州で広く栽培されている品種です。
家族経営だからこそ
公式サイトには大きくお母さんの写真が。
そうなんです、香月さんちのいちご畑は家族経営で運営されています。
家族経営だからこそ、いちごの味にこだわりを持つことが出来ます。
土づくりからこだわって品種が持つ甘さを最大限引きあげます。
歯車の小さい家族経営だからこそトライできるところです。
作るお菓子などに最も適切ないちごを作る相談もうけているそうで、洋菓子店から「新商品に使うピューレのためのいちごが欲しい」というようなオーダーもあるそう。
どんな味にしたいのか?どんなお菓子にしたいのか?をヒアリングしたうえで試作品を作ってもらえます。
また、小ロットからでも生産可能。
どんな業者さんでも気軽にお願いすることが出来ます。
12月から5月までであれば、そんなこだわりの詰まった「さがほのか」を購入することが可能です。
卸業者さんはもちろん、一般の方でも購入することができますが、かなり人気のいちごなので注文はお早めに…。
土耕栽培は必ずしもどこの農家さんもやっていることではなくなってきているのですが、だからこそ土耕にこだわろうと思っています。
やはり土でやったほうが美味しくしあがるというか、甘さが際立つというか。
土耕だとどうしても腰をかがめて収獲しないといけないので身体にはキツイですが(笑)
わたしは最初からいちご農家だったわけではないので。
うちの旦那が脱サラして農家をはじめたのがきっかけですね。
そこから20年近く続けています。
そうそう、土耕栽培についてですが、ビニールハウスなので昔に比べては随分と楽になっているはずなのですが、それでも身体はこたえますね。
1粒1粒収獲するものなので機械化も難しいですし。
いちごだけじゃない!
香月さんちのいちご畑さんは、いちごだけでなく加工品のプロデュースや販売にも力をいれています。
「さがほのか」を贅沢に使用した製品はギフトとしてもおすすめできます。
当初は傷や形が原因で市場に出すことのできない規格外品を無駄にしないためのちょっとした工夫だったそうですが、今では主力級の戦力に。
「もったいない」の精神がきっかけで作られたささやかなものがスタートでしたが、次第に本格的な加工品の生産に乗りだすことになったんだとか…。
見た目が華やかでフォトジェニックなだけでなく、そこに込められた意味もポイント。
結婚式などのおめでたいイベントでもいちごの製品のリクエストがあるといいます。
というのも、いちごの花言葉は「幸福な家庭」。
まさしくおめでたい時にピッタリの商品ですね。
さがほのかドライいちご
ひとつひとつ手作業でスライスして低温でしっかり乾燥させたドライフルーツです。
最初は上品な甘酸っぱさが鼻を抜け、噛むとさがほのか特有の強い甘味が染み出します。
赤と白の可愛いツートーンもさがほのかならでは。
とにかくさがほのかのそのままの味がギュッと凝縮されているのがこの「ドライいちご」の特徴です。
そのままつまむのはもちろん、ケーキのデコレーションや紅茶のフレーバーにも活用できます。
つまめる粒ジャム
ビートグラニュー糖や佐賀県産のハチミツ、レモン果汁などで煮詰めて果肉だけを乾燥させた製品。
煮込んだ時間と手間が感じられるまったりとした質感の中に、いちごの特有のつぶつぶが光ります。
いちごだけでなく他の素材にも十分に気を配って作られた素晴らしい味です。
洋酒と一緒に食べるほか、クリームチーズを乗せて食べるなど大人の楽しみが提案されている製品です。
いちごシロップ
粒ジャムさらに煮詰めたような製品がこちら。
手間がかけられたいちごシロップです。
アイスクリームやヨーグルトにソースとして加えるのがオススメ。
簡単に手軽に本物のいちごの香りと甘さを乗せることができます。
牛乳に混ぜて飲むのも贅沢でオススメ。
ゼラチンと一緒に混ぜてグミにする、お菓子の隠し味に活用する、などひと手間加えてアレンジするのも◎
これらは香月さんちのいちご畑さんで取り扱われている商品の一部です。
商品がひとつだけでは駄目だ、っと、ある時アドバイスを受けたことがきっかけで、生のいちご以外の商品展開を検討されたそうです。
まずはドライいちご、でもドライいちごは夏場に提供することが出来ない。
なら次は冷凍保存されたいちごを使って作れる粒ジャムを。粒ジャムは煮詰めた時に捨てるエキスがもったいない。
ならばこれで何か作れないか?と考えられたのがシロップ。
そのシロップを使って今度はいちごジュレを……。
といった具合に次々に新しい商品が生まれてきました。
このあたりは香月さんの主婦ならではの発想が上手く回った結果ではないでしょうか。
現在は10近くの商品が主力級の人気商品に。
ですが、生産者さんは一番自分の作ったお野菜や果物の食べ方や楽しみ方を知っているはずです。
それは私たちも一緒で。
もちろん生で食べても十分美味しいですし、いちごだったらお菓子のプロの方にお任せした方が良い場合だってあるかもしれません。
ですが、もっと美味しい形があるんじゃないかなと信じて、自分たちで加工することにやりがいを感じています。
自分の子どもの良さは自分が一番わかってあげている、というような変な自信のようなものかもしれませんが。
規格外品は廃棄しないといけなかったのですが、それがもったいなくて最初は大袋で100円で売ってたりして。
そういう「もったいない」って気持ちが積み重なって、加工品の生産やプロデュースに繋がったんじゃないかなと思います。
香月さんちのいちご畑の未来は
さらなる高みを目指す香月さんちのいちご畑。
今後の展望をお伺いすると、「もっとブランドとしての認知度や価値を高めていきたい。それが佐賀のアピールにもつながると思うし、私たちはいちごや農業を通して地域を盛り上げていきたい」とのこと。
今でも新しい商品の開発に意欲的なご様子です。
あとは他の農家さんとも繋がりを持てたらよいなと感じています。
私たちはいちごが専門ですが、別にいちごだけにこだわる必要はなくて。
なので、みかんの農家さんだったりきゅうりの農家さんだったり、佐賀の色々な農家さんと連携して佐賀のことを発信できればなと考えています。
地域を活性化させて、さらにその活気を佐賀の外にもアピールできるような形を実現させればと思っています。
美味しい「さがほのかのいちご」ぜひ味わってみませんか?
運営会社 | 株式会社香月農園 |
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名称 | 香月さんちのいちご畑 |
郵便番号 | 842-0062 |
住所 | 佐賀県神埼市千代田町柳島1959 |
お問い合わせ | 0952-44-4626 |
FAX | 0952-44-4351 |
受付時間 | 9時〜19時 |
アクセス | 佐賀市内より車で20分 高速東脊振インターより車で20分 国道34号線柳川方面へ |
WEBサイト | さがほのかの卸販売など 佐賀の香月さんちのいちご畑 |
商品取り扱い店舗
店舗名 | ecobito えこびと |
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郵便番号 | 842-0063 |
住所 | 佐賀県神埼市千代田町迎島1282-6 |
お問い合わせ | 0952-20-0388 |
営業時間 | 10時〜19時 |
定休日 | 毎月第三水曜日 |
素敵な美味しいいちご「さがほのか」でお馴染みの香月さんちのいちご畑さんですが、その魅力は生のいちごだけでなく、ギフトやお土産にもぴったりな可愛らしいジャムやシロップまで。
さらには農家や佐賀の地域の未来を見据えたいちごづくりに挑戦しているとても素敵な農家さんでした。
みなさんも、美味しい「さがほのか」をぜひ味わってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。